国際規格関連
ISO/TC146(大気の質)/SC6(室内空気)
■経緯
TC146(Air quality:大気の質)は1971年に設置され、SC6(Indoor air:室内空気)は1994年に設置されました。建材試験センターはTC146/SC6の国内審議団体として国内審議委員会を設置し、1999年より活動しています。
TC146/SC6の国内審議委員会は、学識者・関係省庁・生産者らで構成し、国際規格原案の検討や、日本としての原案についての賛成・反対投票の決定などを行っています。また、国際会議へ委員を派遣し、規格の策定プロセスに参加するとともに当該分野における規格・基準の動向調査・情報交換などを行っています。
なお、TC146全体の国内審議団体は(一社)産業環境管理協会です。
SC1(Stationary source emissions:固定発生源)、SC2(Workplace atmospheres:作業環境)、SC3(Ambient atmospheres:一般大気)、SC4(General aspects:一般的側面)の国内審議団体も(一社)産業環境管理協会です。SC5(Meteorology:気象)の国内審議団体は(一社)日本気象測器工業会です。
■現在の活動
TC146/SC6のChair(議長)及び、WG25のConvenor(WGの統括責任者)を日本が務めています。幹事国/議長国はドイツです。
現在、以下のWGにて活動が行われています。
- WG 03 Determination of volatile organic compounds (VOCs) in indoor air(室内空気中のVOCs測定法)
- WG 10 Microbial contaminants(かび胞子)
- WG 17 Sensory testing of indoor air(室内空気の知覚性試験)
- WG 18 Flame retardants(難燃剤)
- WG 20 Determination of phthalates(フタル酸類の測定法)
- WG 21 Strategies for the measurement of airborne particles(エアゾル粒子)
- WG 22 Brominated flame retardants(臭素系難燃剤)
- WG 24 Indoor Air Quality management system(室内空気室管理システム)
- WG 25 Testing air cleaners by the assessment of perceived air quality(知覚空気質にい居る空気清浄装置の評価法)
参考
WG 13 Joint ISO/TC 146/SC 6 - ISO/TC 22(自動車) WG; Determination of volatile organic compounds in car interiors(車室内のVOC試験法)は、公益社団法人自動車技術会にて活動しています。
ISO/TC163(建築環境における熱的性能とエネルギー使用)/SC1(試験及び測定方法)
■経緯
ISO/TC163(Thermal performance and energy use in the built environment;建築環境における熱的性能とエネルギー使用)は、1975年に設置されたISO(国際標準化機構)のTC(技術委員会)の一つです。TC163には、現在SC1、SC2、SC3の3つのSC(分科委員会)があります(いずれのSCも、1980年に設置)。
当センターは、2003年度(平成15年度)から、SCのうちの1つであるTC163/SC1(Test and measurement methods;試験および測定方法)の国内審議団体を担っています。
注 TC163及びTC163/SC2については一般社団法人建築・住宅国際機構(http://www.iibh.org/tc163.htm)が、TC163/SC3については断熱・保温規格協議会が、国内審議団体として活動しています。
TC163の構成(概要)は下表のとおりです(SC2及びSC3のWGは記載を割愛しています)。
TC163 Thermal performance and energy use in the built environment 建築環境における熱的性能とエネルギー使用
- SC1 Test and measurement methods 試験および測定方法
- WG8 Moisture content and moisture permeability 含水率及び透湿特性
- WG16 In-situ measurement of thermal resistance and thermal transmittance of opaque building elements
- 断熱性の現場測定法
- WG17 Solar heat gain coefficient of windows and doors 窓およびドアの日射熱取得率
- WG19 Periodic heat method for thermal diffusivity of thermal insulation 周期加熱法による熱拡散率測定
- WG20 Test methods at cryogenic temperature 極低温度域における試験方法
- WG21 Test method for Specific heat capacity of thermal insulation for buildings at elevated temperature range
- 高温域における建築用断熱材の比熱の試験方法
- SC2 Calculation methods 計算法
- SC3 Thermal insulation products, components and systems 断熱製品
■業務範囲
SC1の業務範囲は次のとおりです。
Standardization of test methods in the field of thermal insulation materials, building elements, components, constructions and systems.
断熱材、建築部材、構成材、建設及びシステムの分野における試験方法の標準化
■幹事国及び委員会マネージャー
SC1の幹事国、議長及び委員会マネージャー(旧 国際幹事)は次のとおりです。
幹事国:ドイツ
議長:Mr Prof. Dr.-Ing Andreas H. Holm
委員会マネージャー:Mr Dipl.-Ing Benjamin Wienen
■活動状況
ISO/TC163/SC1に関する国内審議委員会を設置し、国際規格原案の検討・回答原案の作成を行っています。SC1直下のWG8・WG16・WG19・WG21については、日本がコンビナーを務め、日本の意見を主張するとともに規格の提案を行うなど、活発な活動を行っています。また、国際会議へ委員を派遣し、規格・基準の動向調査・情報交換などを行っています。
■賛助会員
ISO/TC 163/SC 1国内審議団体の賛助会員は次のとおりです。
*硝子繊維協会 https://www.glass-fiber.net/
*(一社)日本サッシ協会 http://www.jsma.or.jp/Top/tabid/57/Default.aspx
*ロックウール工業会 https://www.rwa.gr.jp/index.html
*板硝子協会 http://www.itakyo.or.jp/
*断熱・保温規格協議会
*(一財)建材試験センター
関連リンク
*ISO(International Organization for Standardization;国際標準化機構) https://www.iso.org/home.html
*ISO/TC163/SC1 https://www.iso.org/committee/53482.html
*JISC(日本産業標準調査会) https://www.jisc.go.jp/
*一般社団法人建築・住宅国際機構 http://www.iibh.org/tc163.htm