メインコンテンツに移動

その他

概要

モルタルの接着強さ試験

モルタルはセメント、骨材(砂)および水を練り混ぜたものです。市販されている既調合モルタルの多くは、混和用ポリマーが混入されており、施工性・付着性・耐薬品性・防水性および収縮などを向上させたものが多く、使用目的に合わせた調合がされています。仕上げ材や目地材などの左官材料に用いられるほか、タイル張り接着、防水、構造物の断面修復、などにも用いられています。

タイルの接着強さ試験

タイルは外装用、内装用、床用など多用途で使われている材料です。外装用では、モルタルや接着剤などでモルタル下地などを介してコンクリート躯体や外壁パネルに接着されます。タイルは構造物の外観を美しくするほか、躯体を覆うことで構造物の耐久性を保持します。タイルの種類には、セラミックタイル(磁器質・せっ器質)や瓦タイル、ガラス製、金属製などがありますが、タイルというと、セラミックタイルが代表的です。

あと施工アンカーの引張強さ試験

あと施工アンカーとは、既存のコンクリート構造物に設備機器などを取り付けえる際や既存構造物を耐震補強する際の緊結材として用いられています。 使用範囲および適用範囲は多種多様であり、一律に定まった使い方はされていません。 あと施工アンカーは大きく二つの種類があり、「金属系アンカー」と「接着系アンカー」があります。金属系アンカーは既存のコンクリートをドリルで穿孔したのちにアンカーを定着させるもので、先端部に拡張部を有するアンカーを穿孔穴に打ち込むことで、先端部の拡張作用により機械的に定着させます。接着系アンカーは、穿孔穴に樹脂系の接着剤を充填し、充填剤の化学反応により硬化させて定着させるものです。

特徴

モルタルの接着強さ

モルタルや断面修復材は、耐震補強や補修の目的で、コンクリート部材や壁に塗り付けられます。地震時の変形などでも、剥落しないようにしっかりと接着されている必要があります。

タイルの接着強さ

タイルも剥落すると人命にかかわる事故になりかねないため、外壁にモルタルや接着剤などでしっかり接着されて、一体化されている必要があります。

あと施工アンカーの引張強さ

あと施工アンカーは設備機器の留め付けや、耐震補強部材の固定に使われるので、外力作用時に所定荷重を保持できる十分な引き抜き耐力を有することが求められます。

主な試験の紹介

規格名称(JIS等)や関連規格、仕様書等について

・仕様書等

  • 公共建築改修工事標準仕様書等
  • 建築工事標準仕様書・同解説JASS19(陶磁器タイル張り工事)
  • 日本建築あと施工アンカー協会標準試験方法

モルタルの接着強度試験

モルタル(断面修復材)の接着強度試験は、コンクリート基盤に対してのモルタルの接着力を測定します。アタッチメントを接着し、周囲に切り込みを入れ、建研式の引張試験機と接続して、鉛直方向に引張力を加えます。仕様書によって基準値が定められています。

image
モルタル粘着強さ試験状況①
モルタル接着強さ試験状況(1)
image
モルタル接着強さ試験状況②
モルタル接着強さ試験状況(2)

あと施工アンカーの引張試験

あと施工アンカーの引張試験は、躯体又は母材試験体から出たアンカーボルトを建研式の引張試験機と接続し、反力をとって所定荷重まで、鉛直方向に引張力を加えます。アンカーはねじボルトの場合と異形鉄筋の場合があります。

image
あと施工アンカー引張試験状況①
あと施工アンカー引張試験状況(1)
image
あと施工アンカー引張試験状況②
あと施工アンカー引張試験状況(2)

主な試験方法

試験方法・規格 試験項目
公共建築改修工事標準仕様書等
あと施工アンカー標準試験方法(日本建築あと施工アンカー協会)
あと施工アンカーの引張試験
公共建築改修工事標準仕様書等
建築工事標準仕様書・同解説JASS19(陶磁器タイル張り工事)
タイルの接着強度試験
公共建築改修工事標準仕様書等 モルタルの接着強度試験

お申し込みから試験実施までのフロー

  1. お問い合わせ

    ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。

  2. 事前打ち合わせ・お見積りの提示

    試験料金は料金表をご参照下さい。お見積りが必要な場合は各試験室より発行します。

  3. 試験のお申し込み

    工事用材料試験業務約款にご同意の上、申込書に必要事項をご記入後、申込書と供試体(試料)をお送りください。

  4. 請求書の発行

    試験実施月の月末にまとめて請求書を発行します(翌月初旬発送)ので、原則60日以内にお支払い下さい。新規お取引又は直近3年間でお取引がない場合は前入金となります。

  5. 試験の実施

    試験を実施します。
    試験立ち会いが 必要な場合は申込時に希望日時をお伝え下さい。

  6. 試験結果報告

    試験終了後、報告書を作成し送付します。

報告書例

よくある質問

各試験はどの試験室で実施していますか?

モルタル・タイルやあと施工アンカーの引張試験機は、武蔵府中試験室で管理しており、主に武蔵府中試験室で実施しています。

場合によっては、試験機を他試験室に貸し出して、他の試験室で行うことがあります。

各試験の現場試験は可能ですか?

現場の環境や場所によりますが、試験可能です。

地域は関東近郊となりますが、ご相談下さい。

モルタルやタイルの引張にあたり、アタッチメントの接着は何を使いますか?

エポキシ樹脂系接着剤を用いてアタッチメントを接着して、行います。

モルタルやタイルの引張試験は破壊まで行えますか?

室内試験では破壊まで実施しています。

破壊状況の細かい分類が必要な場合は、中央試験所材料グループ又は、西日本試験所試験課までお問合わせ下さい。

アタッチメントのサイズはいくつですか?

モルタル用は40mm×40mmです。

タイルはご相談下さい。アタッチメントを特注で作ることも可能です(有料)。

モルタルの破壊容量はどこまでですか?

20kNまで可能です。

あと施工アンカーの引張試験は破壊まで行えますか?

工事材料試験所では、現場での保証荷重又は設計荷重まで載荷して、異常の有無を確認する試験を主としています。

小型のものであれば容量内での破壊試験も可能ですが、開発時の破壊実験ご希望の際は、中央試験所構造グループ又は、西日本試験所試験課までお問合わせ下さい。せん断試験も可能です。

あと施工アンカーの破壊容量はどこまでですか?

20kNまで可能な試験機と100kNまで可能な試験機がございます。

20kN、100kN、300kNまで可能な試験機を所有しております。

よくある質問をすべて見る →

お見積り・お申し込み

お申込みは、こちらのフォームからお願いいたします。

お申し込み

お問い合わせ

武蔵府中試験室

電話でのお問い合わせ
FAXでのお問い合わせ
042-351-7118

お問い合わせフォーム

アクセス

武蔵府中試験室

〒183-0035 東京都府中市四谷6-31-10

アクセス

  • 京王線中河原駅よりバスで約15分
    (ちゅうバスをご利用の場合)四谷六丁目ルート・四谷六丁目で下車し徒歩2分
    (京王バスをご利用の場合)都営泉2丁目行きバス四谷泉で下車し徒歩1分

武蔵府中試験室について詳しく見る →