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アスファルト

概要

皆様が毎日利用されている道路の総延長距離は、高速道路から市町村道まで含めると、平成30年4月1日現在で1,279,651.9 kmにもなり、私たちの豊かな社会生活を支えています。舗装には、大きく分けてアスファルト舗装とコンクリート舗装があります。
アスファルト舗装は、コンクリート舗装と比べ、初期コストが小さい、補修が容易、早期の交通開放が可能。といった理由から、現在日本の舗装の内訳は、アスファルト舗装が約95%、コンクリート舗装が約5%となっています。
当センターでは、加熱アスファルト混合物の試験を行っております。

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アスファルト舗装の構成
アスファルト舗装の構成

特徴

アスファルトには石油アスファルトと天然アスファルトがあります。現在、舗装には主に、原油を精製して得られる石油アスファルト(以下、アスファルト)が使用されています。このアスファルトに粗骨材、細骨材、フィラーおよびアスファルトを所定の割合で混合したものをアスファルト混合物と言い、アスファルト混合所で粗骨材、細骨材、フィラーを加熱状態で混合したものを加熱アスファルト混合物と言います。
フィラーとは、0.075mmふるいを通過する鉱物質粉末で、石灰岩を粉末にした石粉が最も一般に用いられます。フィラーには、アスファルトの見かけの粘度を高め、かつ骨材として混合物の空隙を充てんする働きがあります。
加熱アスファルト混合物には適切な骨材の粒度範囲やアスファルト量の規定、締固めたアスファルト混合物の供試体の密度、加熱アスファルト混合物における粗・細骨材とアスファルトの配合割合、などが要求され、それらを試験で求めることが必要です。

主な試験の紹介

規格名称(JIS等)や関連規格、仕様書等について

・仕様書等

公益社団法人 日本道路協会「舗装調査・試験法便覧」

アスファルトの品質試験

抽出試験

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アスファルト抽出試験装置
①アスファルト抽出試験装置

アスファルト抽出試験は、アスファルト混合物を有機溶剤を用いて、アスファルトを抽出して、その含有量を測定する試験です。また、これと同時に抽出した骨材をふるい分け、粒度も求めます。アスファルト混合物事前審査においては、アスファルト混合所で採取した試料で、道路舗装の現場での品質管理においては、主にコア抜きした供試体で試験をします。

マーシャル安定度試験

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マーシャル安定度試験装置
②マーシャル安定度試験装

加熱アスファルト混合物にも骨材の粒度範囲、アスファルト量の規定があります。一般的にアスファルト量が多いほど耐摩耗性、はく離抵抗性が高まります。ただし、その分コストがかかり、また、夏季には耐流動性の低下の恐れがあります。従って、加熱アスファルト混合物における、最適な粗・細骨材とアスファルトの配合割合をマーシャル安定度試験で求めます

密度試験

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アスファルトコア密度試験設備
③アスファルトコア密度試験設備

密度試験は、締固めたアスファルト混合物の供試体の密度を測定する試験です。

ホイールトラッキング試験

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ホイールトラッキング試験装置
④ホイールトラッキング試験装置

ホイールトラッキング試験は、高温時における加熱アスファルト混合物の耐流動性を評価する試験です。恒温室で5時間以上、60℃で養生したアスファルト混合物の表面に所定の接地圧、ゴム硬度をもったソリッドタイヤを60分走行させ、その変形量を求め、45分と60分の変形量から動的安定度を求めます。耐流動性が求められる主要国道などの重交通道路に使用するアスファルト混合物の配合設計や、施工されたアスファルト混合物の品質管理(わだち掘れの評価)に用います。

主な試験方法

アスファルトの品質試験

試験方法・規格 試験項目
舗装調査・試験法便覧
(公益社団法人 日本道路協会)
アスファルト抽出実験
自動遠心分離抽出法
コア密度測定
ホイールトラッキング走行試験(Φ20×5cm、30×30×5cm)
マーシャル安定度

お申込みから試験実施までのフロー

  1. お問い合わせ

    ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。

  2. 事前打ち合わせ・お見積りの提示

    試験料金は料金表をご参照下さい。お見積りが必要な場合は各試験室より発行します。

  3. 試験のお申し込み

    工事用材料試験業務約款にご同意の上、申込書に必要事項をご記入後、申込書と供試体(試料)をお送りください。

  4. 請求書の発行

    試験実施月の月末にまとめて請求書を発行します(翌月初旬発送)ので、原則60日以内にお支払い下さい。新規お取引又は直近3年間でお取引がない場合は前入金となります。

  5. 試験の実施

    試験を実施します。
    試験立ち会いが 必要な場合は申込時に希望日時をお伝え下さい。

  6. 試験結果報告

    試験終了後、報告書を作成し送付します。

報告書例

よくある質問

どの試験室で実施していますか?

武蔵府中試験室でのみ実施しています。

試験体の養生方法はどうればいいですか?

試験時は、気乾状態の供試体を使用します。水には浸漬させないでください。

アスファルト混合物は、セメントコンクリートと違い水に浸漬させても強度は出ません。水がかりしない場所で保管してください。(圧縮強度試験は行いません)

アスファルト混合物事前審査制度の指定試験機関になっていますか?

2012年武蔵府中試験室開設より、指定試験機関となりました。

アスファルト混合物事前審査制度とはなんですか?

公共工事におけるアスファルト混合所の品質管理に関する合理化と、品質の安定化を図ることを目的とした制度で、アスファルト混合所から出荷するアスファルト混合物を、事前に第三者機関(官・学・民によるアスファルト混合物審査委員会)が認定することにより、従来の工事ごとに行っていた基準試験(配合設計などを含む)や試験練りなどを省略できる制度です。

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お見積り・お申し込み

お申込みは、こちらのフォームからお願いいたします。

お申し込み

関連資料

建材試験センターYouTubeより
土木材料試験(アスファルト含む)

お問い合わせ

武蔵府中試験室

電話でのお問い合わせ
FAXでのお問い合わせ
042-351-7118

お問い合わせフォーム

アクセス

武蔵府中試験室

〒183-0035 東京都府中市四谷6-31-10

アクセス

  • 京王線中河原駅よりバスで約15分
    (ちゅうバスをご利用の場合)四谷六丁目ルート・四谷六丁目で下車し徒歩2分
    (京王バスをご利用の場合)都営泉2丁目行きバス四谷泉で下車し徒歩1分

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