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木造軸組工法などに関わる構造性能

この度、当センター性能評価本部では、木造軸組工法の住宅・建物に使用される部材など対して行った性能確認の試験結果に対して、短期許容耐力などを評価できる「木造軸組工法などに関わる構造性能の技術評価委員会(委員長:稲山正弘 東京大学教授、副委員長:五十田博 京都大学教授)」を設置いたしました。

事業の概要

建材試験センターでは、木造住宅や木造建築に用いられる鉛直構面、水平構面を構成する部材や工法、接合部や継手およびその接合具について、短期許容耐力を評価する事業を実施しております。
短期許容耐力の証明を取得された工法(部材、接合部、接合金物および接合具)は、住宅メーカー、設計者、工務店などの供給先の方々に対して、基準耐力に変わり短期許容耐力を直接示すことができます。
また、建築確認時の建築主事による審査がスムーズに行えるなど、客観的な証明手段としてご活用いただけることを期待しています。

証明の内容

この事業は、評価の対象となる基準書・規準書が規定する条件に基づいて実施された試験成績書、併せて品質管理体制の書類、各種の計算書などをもとに低減係数(耐力低減の要因)を決定します。
短期許容耐力は、試験結果から得られる基準耐力に低減係数を乗じて評価されます。

申請の流れ

はじめに

申請は以下の流れで実施します。
※所要期間は目安です。

申請の流れ

1.事前相談

お問い合わせ頂いた後、申請内容(申請内容の特定、試験体の選定、スケジュール等)について面談によるお打合せをいたします。
事前相談の際には、証明を取得しようとする製品の仕様及び図面などの概要がわかる次の資料をご準備ください。
(計画中のものは、口頭のみのご説明でも構いません。)

必要な事前資料

  1. 図面(耐力壁、接合金物などの形状・寸法)
  2. 仕様(耐力壁、接合金物などの樹種・材質(JAS、JIS等の規格名称・規格番号の記載を含む))
    例1) 構面:面材の仕様(種類、厚さ、積層数など)、接合具の仕様(種類、径、打ち間隔、材質など)、高さと幅の範囲
    例2) 仕口:金物の仕様(種類、形状、材質など)、接合具の仕様(種類、径、材質など)、対象とする軸組の断面や樹種
  3. その他
    例) 面材や金物などの製造工場の概要

2.申請図書の提出

事前相談の結果に基づき、申請図書(図面および仕様(寸法、材質)などの申請範囲)を提出していただきます。
内容確認の結果、提出書類の修正・再提出をお願いする場合がございます。

申請図書の概要

  1. 構造方法等
    1) 木造住宅、木造建築に用いる製品などの名称
    2) 構造方法、もしくは、工法などの概要
    3) 施工仕様の概要
  2. 技術資料
    1) 設計施工要領書
    2) 耐久計画書
    3) 製造工場概要書
    4) 製造工程説明書
    5) 品質管理規定

3.評価のための品質性能試験の実施

提出書類の内容確認が完了した後、試験を実施するための試験受付申込書(品質性能試験申込書)を、「お申し込みはこちら」のリンクよりご提出ください。
試験は、当センター中央試験所(構造グループ)もしくは西日本試験所で実施できます。
(既に試験実施済みの案件も評価できる場合がございます)

試験のお申し込み

中央試験所へのお申し込み 西日本試験所へのお申し込み
お申し込みはこちら お申し込みはこちら

※ページ中ほどの「申込書送信フォーム」よりお申し込みいただけます。

アクセス

4.申請受付・契約

品質性能試験の試験結果に不備がないようでしたら、短期許容耐力を評価するための受付申込書(適合証明申請書)を性能評価本部の案件担当者にご提出ください。
なお、契約に際しては、事前に必ず適合証明業務規程および約款をご一読ください。

適合証明申請書

申請書 (25.43 KB)

適合証明業務規程および約款

5.評価書(案)の作成

提出頂いた申請図書及び試験結果に基づき当センターにて評価書(案)を作成いたします。
審査に先立って、計算書などの追加資料を提出いただく場合がございます。

6.評価委員会の審査

当センターが制定した「木造軸組工法などに関わる構造性能の技術評価に対する試験・評価業務方法書」に基づき、短期許容耐力等の委員会(技術評価委員会)にて次の審査を行います。
審査の結果を受けて、申請図書や提出資料の修正、追加資料を提出いただく場合がございます。

  1. 短期許容耐力の評価
    ・短期基準耐力の算定します。
    ・耐力低減の要因を評価するための低減係数を決定します。
  2. 適切な品質管理体制を有することの確認
    ・適切な品質管理体制を実施しているか、品質管理体制(製造管理・出荷管理などを含む)の説明資料の確認を行います。
 

7.証明書の発行

審査の結果、短期許容耐力が評価され、かつ、申請範囲(適用範囲)が認められたものについて、「評価書」を発行します。
証明の有効期間は、発行日より5年間です。

証明の公表

評価書を発行した案件につきましては、当センターホームページ、当センター機関誌「建材試験情報」に概要(会社名、商品名、証明番号等)を掲載することが可能です。

証明の一覧 (288.94 KB)

料金・各種資料

料金のご案内

評価料金

申請区分 料金(税込み)
新規申請 鉛直、水平構面の許容耐力など 792,000円/件
仕口、継手の許容耐力など 396,000円/件
他第三者機関の試験報告書による
新規申請
鉛直、水平構面の許容耐力など 950,000円/件注)
仕口、継手の許容耐力など 475,000円/件注)
更新申請 証明期間内に適切な品質管理が行われている場合は、新規申請料金の半額となります。 それ以外の場合は、新規申請料金と同額となります。
変更申請 軽微な変更の場合は、新規申請料金の半額となります。
それ以外の場合は、新規申請料金と同額となります。

注)試験報告書の内容確認作業を行うための料金が加算されております。

試験料金

試験対象部材 試験項目 料金(税込み)
耐力壁、床構面、屋根構面 面内せん 高さ3m 以下、荷重100kN 以下(N=3) 991,100 円~
高さ3m 以上、荷重100kN 以上(N=3) 1,210,000 円~
仕口、継手 引張 軸組金物(N=7) 501,600 円~
枠組金物(N=7) 621,500 円~
くぎ・ねじ接合(N=7) 501,600 円~
木造ラーメン 面内せん断 積載なし(N=3) 1,399,200 円~
積載あり(N=3) 2,768,700 円~
接合部 柱脚(N=3) 1,211,100 円~
L 型接合部(N=3) 1,211,100 円~
T 型接合部(N=3) 1,415,700 円~
十字接合部(N=3) 1,816,100 円~
  • 記載してある試験費用は基本料金であり、試験体の重量、寸法、荷重等により、追加費用が生じます。
  • 試験に際し、ジグが必要な場合は、別途費用が生じます。
  • 評価員の立会が必要な案件については、別途、交通・宿泊・経費等が発生する場合があります。

各種資料の一覧

書類項目 資料の説明
事業のご案内(リーフレット)
申請から証明書発行までの手続きの流れ
(477.78 KB)

審査の規程

木造軸組工法などに関わる構造性能評価に対する試験・評価業務方法書
木造軸組工法などに関わる構造性能評価の申し込み

お問い合わせ

性能評価本部 性能評定課

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seino@jtccm.or.jp