構造試験棟・動風圧試験棟について
当センター中央試験所は、試験体の大型化や風雨災害などのニーズに対応するため、2016年に構造試験棟・動風圧試験棟を新たに開設致しました。材料、構造、防耐火、環境の4つの試験分野にて、建築物・土木構造物に使用される材料、部材、建具、設備機器などを対象に、要求性能を検証する様々な試験や評価を行っています。
動風圧試験棟に導入されている装置
大型送風散水試験装置
本装置は、吹き出し口から実風が送風され、試験体の耐風圧性能を確認することができます。加えて、散水装置を同時に稼働させることにより、風雨の同時性を考慮した 防水性能の確認も可能です。また、ターンテーブルを有するので、風圧面及び風向も任意に変えることも可能です。
装置の詳細
建材試験情報2019年 7・8月号(試験設備紹介)
テレビ放映されました
本装置を使用した検証実験の様子が放映されました。リンクをクリックすると、映像がご覧いただけます。 (当センター紹介部分のみとなります)
- TBSテレビ 新・情報7daysニュースキャスター
2018年9月8日放送 - 東海テレビ ニュースOne
2019年9月23日放送 - フジテレビ 直撃LIVE グッディ
2019年10月10日放送
動風圧試験装置
動風圧試験室には、3基のチャンバーと2基の制御システムが導入されており、これらをまとめて動風圧試験装置と呼んでいます。
当センターでは、動風圧試験装置の各チャンバーについて、装置の大きさや試験対象物により、小型チャンバー、大型チャンバー、屋根チャンバーの呼称で区別しています。 これらチャンバーを用いて、試験対象に対し風圧や降雨を加え、性能の確認試験を実施しています。
構造試験棟に導入されている装置
主に大規模建築物に使用される実大規模の構造部材、接合部、架構などについて、鉛直荷重を導入して水平加力試験を行います。
本装置は、大スパンの構面・壁のせん断試験が実施できます。
本装置は、外装材や間仕切り等の非耐力壁の層間変形追従性試験や地震動を想定した動的加振を行うことができます。
その他の装置
主に建築窓ガラス用フィルムの層間変位試験(JIS A 5759)、ドアセットの面内変形追随性試験(JIS A 1521)、スリットの層間変位試験を行う装置です。
主に鉄筋継手の引張疲労試験、パネルの曲げ疲労試験、ダンパーの繰返し変形試験を行う試験機です。
主に木造耐力壁の壁倍率大臣認定に係る面内せん断試験、「建築物における天井脱落対策に係る技術基準」に基づく天井ユニットの水平加力試験を行う装置です。
構造グループが所有する一軸万能試験機の中では、最も荷重容量が大きい試験機です。主に大型の梁部材・床部材の曲げ試験、壁パネル等の軸圧縮試験、接合部の引張試験を行う試験機です。
主に実大の梁部材や屋根・床・壁パネルの曲げ試験、接合部の引張・圧縮試験を行う試験機です。
主にフリーアクセスフロア(JIS A 1450)、家具、設備機器等について、水平一方向の振動試験を行う試験機です。