建築材料の熱性能
特徴
建物の省エネルギーや室内の温熱環境を設計する上で、建築材料の熱伝導率・熱抵抗及び比熱等の熱性能を正確に把握する事が必要です。また、材料は温度変化に応じ膨張・収縮する特性があります。熱変形などの不具合を未然に防ぐためにも、材料の線膨張率を把握しておく事も大切です。
様々な建築材料の熱性能の測定については、次のように対応しています。
主な試験の紹介
熱伝導率試験(保護熱板法)
(224.04 KB)
熱伝導率試験(熱流計法)
(448.97 KB)
比熱試験(断熱型熱量計法)
(87.52 KB)
主な試験方法・試験項目
熱伝導率・熱抵抗
試験項目 | 試験条件 | 試験方法・規格 |
---|---|---|
熱伝導率 熱抵抗 |
板状材料(常温域) □300×300mm 厚さ50mmまで 試験体平均温度 -10~70℃ |
JIS A 1412-1 保護熱板法(GHP法) |
板状材料(高温域) φ300mm 厚さ20mm~50mmまで 試験体平均温度 100~600℃ |
||
板状材料 □200×200mm 厚さ30mmまで 試験体平均温度 0~70℃ |
JIS A 1412-2 熱流計法(HFM法) | |
板状材料 □300×300mm 厚さ50mmまで 試験体平均温度 10~40℃ |
||
板状材料 □600×600mm 厚さ25~100mm 試験体平均温度 23℃ |
JIS A 1412-2 熱流計法(HFM法) | |
厚さの大きい板状材料(例:繊維系断熱材) □900×900mm 厚さ200mmまで 試験体平均温度 20~25℃ |
JIS A 1412-2附属書B 保護熱板式熱流計法 | |
保温筒 試験体平均温度 -10~70℃ |
JIS A 1412-3 円筒法 | |
熱抵抗 | 板状材料 □900×900mm 試験体平均温度 20~30℃ |
JIS A 1420附属書B 校正熱箱法 |
比熱・蓄熱特性
試験項目 | 試験条件 | 試験方法・規格 |
---|---|---|
比熱c〔J/(g・K)〕 容積比熱ρc〔kJ/(m3・K)〕 |
φ50×100mm程度 □50×50×100mm程度(積層でも可) 試験温度 常温~80℃ |
JSTM H 6107 断熱型熱量計法 |
見かけの比熱〔J/(g・K)〕 潜熱量(J/g) 蓄熱量(J/g) |
潜熱蓄熱材 □300×300mm 厚さ16mまで 試験温度 -20~60℃ |
JSTM O 6101 熱流計法 |
線膨張率
試験項目 | 試験条件 | 試験方法・規格 |
---|---|---|
線膨張率α(K-1) | 高さ100mm程度 試験温度 -20~80℃ |
JIS A 1325 押棒式 |
お申込みから試験実施までのフロー
- お問い合わせ
ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
- 事前打ち合わせ・お見積りの提示
試験可否のお問合せ、ご相談、見積依頼などを承ります。
- 試験のお申し込み
品質性能試験業務約款 にご同意の上、申込書に必要事項をご記入後、申込書と試料(試験体)をお送りください。
- 請求書の発行
試験料金が確定次第、請求書を送付致します。原則として、請求書発行日から60日以内にご入金をお願い致します。
- 試験の実施
試験を実施します。
- 試験結果報告
試験終了後、報告書を作成し送付します。
報告書例
報告書例(熱伝導率)
(115.21 KB)
よくある質問
試験体はどのように搬入すればよいですか?
運送会社などを利用し送付いただくか、直接お持ち込みください。
搬入日時・方法など詳細については、事前に試験担当者へご相談ください。
試験体は処分してもらえますか?
処分の可否については、事前に試験担当者までご確認ください。
なお、当センターで処分できる試験体もありますが、別途、試験体の重さや大きさに応じた試験体処分料がかかりますので、予めご了承ください。
試験中の撮影はできますか?
原則、撮影は可能です。
ただし、撮影ができない場所もありますので、撮影の可否については、試験担当者までご確認ください。
お見積り・お申し込み
お申込みは、こちらのフォームからお願いいたします。
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中央試験所・環境グループ
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048-931-9137