断熱・防露試験室
この試験装置は、「人工気候室」と同様、室内気候チャンバー(恒温恒湿室)と外気チャンバー(低温室)の2つのチャンバーで構成されています。「人工気候室」との大きな違いは、外気チャンバーは主に冬季を再現するように設計されています。
当センター中央試験所では、同様の性能の断熱・防露試験室を2室所有しております。
断熱性能、結露性状いずれの試験も、試験体取付部は2m×2mが基本的な寸法となります。
断熱性能を測定するための加熱箱は、2m×2mの開口に対応しております。
主な試験
断熱性能試験
建具や壁などの実大の試験体によって熱貫流率の測定を行い、断熱性能を評価します。試験は、恒温恒湿室と低温室の境に試験体を設置して試験を行います。
また、低温室に校正熱箱法用加熱箱(JIS A 1420附属書B)を入れることにより、屋根や床の断熱性試験も実施することができます。
関連規格
JIS A 1420 (住宅用断熱材及び構成材の断熱性能試験方法)
JIS A 4710 (建具の断熱性能試験方法)
結露試験
建具や壁などの結露試験は、断熱性能試験装置から加熱箱を除いた状態で行います。この装置では、低温室の温度範囲が-20 ~+10℃ですので、冬型の結露を行うことができます。
関連規格
JIS A 1514 (建具の結露防止性能試験方法)
仕様
室内気候チャンバー(恒温恒湿室)
チャンバー内寸 | W5000×H3500×D5000mm |
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開口寸法 | W5000×H3500mm |
試験体取付枠 | W2000×H2000×D250mm |
試験体重量 | 最大300kg |
温度 | +10~+40℃ |
湿度 | 20~90%RH(at+20~+40℃) |
温度調節幅 | ±0.5℃ |
湿度調節幅 | ±3.0%RH |
温度分布 | ±1.0℃ |
湿度分布 | ±5.0%RH |
吹きだし方式 | 天井全面ダクト |
外気チャンバー(低温室)
温度 | -20 ~ +10℃ |
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湿度 | なし |
他は室内条件設定用チャンバーと同様 |
制御盤
温度調節器 | PID制御 SSR駆動 |
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プログラム記憶容量 | 60パターン、最大1200ステップ |
指示設定範囲 | 1min~999時間59分設定 |
タイムシグナル | 制御出力用10点、外部出力用2点 |
温湿度記録計 |